8/20木曜日に。
オンラインワークショップ 演奏を科学する「立つ・座る・構える」を開催いたしました。

前回も受けてくださっての2回目の方が2人と、今回初めて参加くださった方がおひとり。
歌とピアノ、And more っていう感じのメンバーになりました。
今回のテーマである、
立つ・座るというのは、実はアレクサンダーテクニーク(以下、ATと略します)の超基本みたいな部分です。
ATのトラディショナルなスクールの中には、ひたすら、「立つ・座る」を通して動きを洗練させることを、学ぶところも多いと聞いています。
たまたま、私が選んだ学校はそうではありませんでした。私が学んでいるスクールでは、自分が「やりたいこと・動き」をテーマにして、その動きの改善をATの視点から探っていくことを通して学んでいます。演奏家やプレイヤーにはこのやり方の方が、向いているな、と思います。直接、パフォーマンスのお困り点を改善することが出来るので!
さて。
今回は、オンラインなので、知識のシェアと質問へのお答えが中心になりました。
それぞれの環境が違う中ででしたが、立ったり座ったりや、立ち方がどのように発声に影響するかの実践も少ししていただきました。
いい姿勢、ってなんだろう?
世の中一般的に、いい姿勢、ってなんでしょう?そして、それは、演奏する人にとって、いい姿勢、でしょうか?
クラスはそんな話から始まりました。
いい姿勢、って、背中のばして・・・みたいな?
それが、本当に、演奏するときにいい姿勢かというと、そうではないのですよね。
演奏するときの、いい姿勢に必要な事
- 演奏に必要な、身体の機能が効率よく使えること
- 演奏するときに必要な動きを阻害しない事…変なところに力が入ったりしない事
必要なのはこういうことではないかと思います。
- 歌の人だったら、呼吸と声を出すメカニズムと、発音、響きなどを阻害しない事。
- ピアノの人だったら、腕や指の動きをスムーズに使えて、必要な重みを指先から鍵盤に伝えることが出来ること
- 吹奏楽器の人だったら、呼吸のメカニズムを最大限有効に使えて、楽器を効率よく支えて口元に運び、手指が動かしやすいこと
- 弦楽器だったら、楽器をうまく支えられ、運指と弓をスムーズに運ぶことが出来ること…
もちろん、それぞれの楽器の特徴と、ご本人の体格などの条件によって、非常にデリケートに身体の使い方は変わってきます。
今回お伝えした中にも含まれるのですが、呼吸を効率よくできる姿勢って、恐らく一般的な「いい姿勢」とは相当違って感じるんです。。。。
実際はとてもデリケートな違いなので、見た目にはそんなにおかしくないのですが、本人にとってはずいぶん違和感があります。
そこの部分は本当は対面レッスンで丁寧に向き合いたいところなのですが今回はオンラインなので、いっしょうけんめい説明してみました。
実際に、私も演奏の時にはそれを試みるようになってから、発声はずいぶん改善しました。初めは本当に、うそだ~!!ってなりましたけれどね!!
自分に必要な改善した動きと生徒さんに必要な動きは違う…かもしれない
今回の参加者さん、全員、音楽を教える立場の人だったので、こんな話になりました。
自分が習って、すご~~い!なるほど!と思ったことが、生徒さんがたにバッチリ合致するかどうかは別、ということです。
何故なら、もともとの現状の姿勢が恐らく千差万別だから。
例えば、ピアノを弾くときの姿勢。
- Aさんは、気をつけ!のような感じで、背中を反らし、肩を反らし気味で弾いているかもしれません
- Bさんは、猫背で弾いているかもしれません。
- Cさんは、またBさんとは違う猫背かも。
それぞれに、必要な助言は違いますよね。
A さんが、もしかして、もう少し背中緩めたら?って言われるかもしれません。それをBさんにアドバイスすると、Bさんはもっとおかしくなってしまいます。
もちろん、その生徒さんの思考パターンによっても、助言は変わると思います。
おわりに
オンラインでの開催は今回2回目。使っているレッスン予約システムcoubicの機能を使ってみるチャレンジも兼ねて、モニター価格にさせていただいています。その辺、もうちょっと使い勝手を慣れたい部分もあって(今回もその辺でちょっといろいろ起こりましたし💦)もうちょっとモニター価格を続けようかな。この秋の予定は未定ですが、日程リクエストがあれば優先で考えますので、おっしゃってくださいね~