アレクサンダーテクニークのとの出会い
私が、アレクサンダーテクニークなる単語を知ったのは、ずいぶん以前のことです。
20代のころ。まだ名古屋二期会のオペラ研究所に入るより前のことですから…え~っと(遠い目💦)
とりあえず〇十年ほども、前でございます。一応、平成のひとケタの世のことでした(笑)
地元の合唱団に一時来ていたアメリカ・ミシガンからの留学生。
合唱団の先生と私と彼女で遊んでるときに(笑)彼女が言いました。
「アレクサンダーテクニークってどう思いますか?」
今から考えると、当時の日本には、アレクサンダーテクニークが入って来たばかりのころだと思います。
私たちの耳には届いていませんでした。
その時は、「よくわからないわ」で終了だったのですが、私の記憶にとても残って、インターネットで調べてみたりしました。
京都にスクールがあるのはわかりましたが、当時の私にとって大金過ぎて、レッスンに通うのは無理でした。
楽器店に本があるのを見つけて、買って読んでみました。
理解する努力しようと頑張ったのですが…初めの10ページほどで、玉砕しました💦
次に、アレクサンダーテクニークに触れるのは、その数年後です
アレクサンダーテクニークは欧米の音楽界ではもっと知られている?
私とアレクサンダーテクニークの出会いその2は、同じ先生(A先生としましょうか)に声楽をならっていたお若い方。
彼女は、高校生活をニュージーランドで過ごしました。
そのまま、大学もあちら方面で音楽大学に進学しました。
休暇など日本に帰ってきたら、A先生に…といった感じ。
たまたま、家も近かったので、おしゃべりしたり、分かることは教えたり、という感じのお付き合いをしていました。
あちらの大学では、授業でアレクサンダーテクニークがあるのか?と尋ねましたら、ありますよ~とのこと。
寝っ転がってゆっくり呼吸したりして…マジで寝ちゃったりして…と話していたように思うので、アレクサンダーテクニークの中でも、自分の身体が今どうなっているか、身体との対話の部分が強いレッスンだったのかな?と今は思います。
身体ときちんと向き合うことを学ぶと、今までの常識がひっくり返りました
ここで話が○十年飛びます。
2015年から
オランダのバリトン、フランス・ホイツ先生の来日ワークショップ&レッスンに参加しています。
毎年、おいでになると、レッスンは受けるようにしています。
いつも秋なので、仕事と重なることも多いのですが、ワークショップも出来るだけ受けています。
ホイツ先生のワークショップはフェルデンクライスというメソッドを元にされています。
ゆったりと寝転んで、身体の隅々までの感覚やゆったりとした呼吸に注意を向けながら、先生のリードで動きます。
自分の身体が何をしているか。
ちいさなちいさなシグナルにも気づこうと、感覚を研ぎ澄ます。
そんな時間。
音楽家のために行われているワークショップなので、もちろん、それが演奏とどうつながってくるのか、ということまで教えてくださいます。
フェルデンクライスにも(アレクサンダーテクニークにも)、「ボディマッピング」の要素が含まれています。
○○をするときに、本当は身体がどんな仕事をしているか、今までイメージで習ってきたことを明確化する
⇓
演奏が変わる!!
という体験をこの時初めてしました。
そして、それが、今まで信じ込んできた方法とは、かなり真逆の挑戦に感じられる、ということも。。。。
ワークショップを受けてから、レッスンを受けると、そこの大きなチェンジを先に体験してから受けるので、とても身になる。
ワークショップ受けてなくても、もちろん、レッスンを受けられるのですが、何人か聴講した感じだと、1レッスン受けるだけだと、そこのところの理解にたどり着く前に時間切れな感じがしました。
そして。この「聴講」が私の中で、「アレクサンダーテクニーク」を意識した3回目のポイントだったんです。
他の方のレッスンを拝見していて、
「先生が言いたいことって、昔チンプンカンプンだったあの本に書いてあった、あれかな??」
みたいな考えがよぎって。
そういうのって、ある意味、啓示みたいなもんだ、と体験上知っているので、もう一度、アレクサンダーテクニークのレッスンについて調べてみようかな…と思ったのでした。
そして、アレクサンダーテクニーク教師養成課程へ
そもそも、(歌に関して、長年)私がずっと自分で問題だなぁ、と思っていたポイントは、こんな感じでした。
- 上手とは言われるのに、ある線以上の評価が出ない
- 声と息が安定しない
- 歌い方がどうもどこか根本的なところで間違っている気がする
- 首が前に出る
- オペラで、顔に照明が当たらないから顔をあげろといわれたことがある
- 歌っているときに、勝手に手や身体が動いちゃう
アレクサンダーテクニークがまた気になりはじめたころ。
高校の吹奏楽部時代の仲間(今やプロ奏者)が いいね!を押したFacebook記事が目に入ってきました。
バジル・クリッツァーさんの記事でした。
しばらく、あ~でもない、こ~でもない、と悩みながら(⇐これ、私のクセです。。。)バジルさんのメルマガに登録して読んでみたり、して。
そうこうしているうちに、また、ホイツ先生のレッスンで刺激を受け。
2月。
ついに、彼が当時教えていた、BODYCHANCEという、アレクサンダーテクニークスクールの体験レッスンに行くことにしました。
大阪校があるから何とか通えるかな、やってみるか!?
ホームページで、教師養成課程(プロコース)があるのを見て、やるからにはちゃんと学びたい、と思って、そちらに通うことにしました。(1レッスンのお値段的にはベーシックコースとそんなに変わらないかな、と思いました。ただ、コマ数が多いので大学なみの授業料です。よくぞ思い切った!と思う)
私、自分の演奏をよくするために仕入れた情報、歌のレッスンに来てる人に必ずしゃべっちゃうので、いい加減なことを伝えたらいかんしな~と、まず思ったのです。そして、それは大正解でした。
自分のレッスンだと、自分のお困りポイント改善用にカスタマイズされた情報しか入ってきません。
生徒さんには全く適合しないこともあります。下手すると正反対です。
これを、いいことを知ったわ!と思って生徒さんに、押し付けてしまうと。。。
逆効果な場合も!!
そこのところが、もしかしたら、「音楽などを教えること」の一番難しい点かもしれません。
かくして、2017年4月から、アレクサンダーテクニークのお勉強を本格的に始めることとなったのでした。
その時のブログが、こちら★
2 Thoughts on “私がアレクサンダーテクニークを学び始めた訳”